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「狭いのでレイアウトが難しい。」「サロンに置きたい家具が、どうやっても上手く納まらない。」「サロンにゆとりのスペースが無くて動線が悪い。」と、狭小サロン空間のレイアウトに悩んでいませんか?
何故、サロン空間のレイアウトが上手くいかないのか?その原因はレイアウトの前にすべき3つのステップを忘れてしまっているからかもしれません!
そもそもインテリアのレイアウトって何をすること?
レイアウトが上手くいかない人の殆どが、『インテリアのレイアウト』とは、すなわち『置きたい家具をどう配置するのかを考えること』だと解釈しています。
決して間違ってはいませんが、実はこれが失敗の元!!狭いサロン空間で”置きたい家具”を置こうとするのは超キケン!!その置きたい家具がサロン空間を圧迫狭く見せる元凶になってしまうかもしれませんよ!
狭いサロン空間でのレイアウトでは、家具の配置を考える前に”置く家具の選抜をすること”が不可欠です。
ではどうやって”(サロンに)置く家具の選抜”をするのか?と言うと・・・3つのステップを踏む必要があります。
①”サロン空間の使用目的”を考える。
②その”使用目的”の優先順位を決める。
③使用目的にかなう必要な家具を選ぶ。
1・サロン空間の具体的な使用目的を考える
サロン空間なので第一の使用目的は、間違いなく施術ですよね。ではその施術はどのような形でするのか?事前に具体的にシミュレーションすることが大切です。
施術の具体的シミュレーション例
・イスに座っての施術スタイルなのか?それとも立って全身を大きく使う施術スタイルなのか?
・全方向からしたいのか?それとも左右どちからからでも良いのか?
・施術ベッド周りに置きたいモノ(マシーンやワゴン)は何か?等など
これらを考えることで、自分に必要な施術スペースのサイズが見えてきます。(具体的なサイズについては、こちらの記事【施術空間の最小サイズとは?】もご参照ください。)
その他のサロン空間で考えらる使用目的は
カウンセリング
・お話しを伺うスタイルなのか?それともドレッサーに向かってミラーを見ながらしたいのか?
・大きな姿見ミラーで全身を見ながらのカウンセリングなのか?
リラックス
・カンセリングの時から、ゆったりとした姿勢で寛いでいただきたいのか?
お着替え
・お客様のお着替え時のプライベートをどのように守るのか?
・お客様のお洋服はどのように保管するのか?
お化粧直し
・しっかりミラーに向かってお化粧直しをしていただくのか?
・メイク指導や化粧品などの商材紹介も行いたいのか?
・実はパパッとヘアを整える程度で事足りるのか?
・施術室と待合室と区切っている場合、どちらでお化粧直しをしていただきたいのか?
商材のディスプレイ
・どの程度の品数なのか?
・どのタイミングで商材紹介をしたいと考えているのか?
講座
・どんな講座をしたいのか?机が必要?
・何人くらいの講座?
ビフォーアフターの撮影
・上半身だけ?それとも全身?
・どんなポーズで?
上記のようにサロン空間でしたいことを事細かに決めることは、どんな想いを大切にして何をお客様にご提供して喜んでいただくのか?というサロンコンセプトにも繋がってきますよね!
2・使用目的”の優先順位を決める。
さてステップ1でサロン空間での使用目的、わかりやすい言葉で表現すると『サロンでしたい事』が洗い出せました。出来る事ならこれら全てを、実現していきたいのが本音ですよね・・・
でも狭小空間でのサロン空間づくりでは『したい事の優先順位付け』というステップも踏む必要があります。あれもこれもと詰め込んで圧迫感のある窮屈なサロン空間では、いくらお客様に喜んでいただける仕掛けがたくさんあっても喜んではいただけません。
狭さを理由に『サロンでしたい事』が制限されるのは抵抗感があるとは思いますが、工夫や運用次第で優先度の低い事でも実現可能になる場合もあります。先ずは一旦冷静に『したい事の優先順位付け』をしてみてくださいね。
3・部屋のサイズ・動線も考慮した、必要な家具の選択
サロン空間での使用目的(したいこと)が決まれば、次はどんな家具やアイテムを用意するのか?と考えるステップになります。この時に大切なことは、どの位のサイズまでならOKなのか?という家具の最大リミットサイズをしっかり決めておくこと。
家具選びはついついデザイン重視になりがちですが、狭いサロン空間では先ず第一に見るべき点はサイズです!そして家具そのもののサイズを確認するだけでなく、その家具の使用時にお客様はどんな動作をするのか?その動作にどれ位のスペースが必要のか?もしっかり考えていかなけばなりません。
例えば、ゆったりリラックスして座れるローソファと背もたれのないチェアとでは、お客様の座られるスタイルは全く異なります。チェアよりローソファの方が、お客様は脚を前に長く伸ばして座られます。つまり動作スペースを大きく確保する必要があるということになります。
また狭いサロン空間では、その時々で簡単に家具を移動する場面も(施術の時は、テーブルは壁際の邪魔にならないところに移動させるなど)多いです。その為にも家具本体の重量も確認して選ぶようにしてくださいね。
まとめ
家具の配置を考える前にすべき3つのステップについて、ご理解いただけたでしょうか?この3ステップは、私が狭小スペースでのサロン空間づくりの時に、クライアント様と時間を掛けてコンサルティングしていくことです。
広い空間ならば、もう一つ部屋があれば、こんなステップも不要でレイアウトも簡単なのに・・・と思われるかもしれませんが、これらの3ステップは部屋の広さに関係なく踏むべき大切なことです。狭さを感じさせず、そしてお客様も施術者も動きやすいサロン空間の実現のため、是非取り入れてみてくださいね!
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