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サロンで取り入れるべきリラックス空間づくりの7つのポイント

2024.11.02 update

サロン空間は、お客様が日常の疲れを癒しリラックスできる場所です。そんなサロンで快適な体験を提供するためには、レイアウトや家具選びが非常に重要です。

この記事では、貴方のサロンを「また来たい」と思わせるリラックス空間にするためのポイントをご紹介します。

1・動線を意識したレイアウトで快適な空間を作る

サロンのレイアウトでは、お客様がスムーズに移動できる動線が大切です。受付から待合スペース・施術ルーム・化粧直しスペースまでの動線を整理し無駄な移動を減らすことで、お客様のリラックス度が高まります。

広いスペースが取れない場合は、必要最低限の家具だけを配置し極力シンプルなレイアウトにするのも効果的です。


また動線はそのルートだけでなく、その幅にも配慮が必要です。お客様にはリラックしていただきたいからとスペースに合わない大きなソファを置いた結果、空間にゆとりがなくなり動線幅が狭くなってしまうことがあります。

お客様のリラックス感はソファの座り心地だけで決まるわけではありません。むしろ動線や空間のゆとりがもたらすリラックス効果の方が大きいのです。


特に狭小サロン空間の場合、家具選びの際には「その家具をどうレイアウトするのか?」「どれだけの動線幅を確保できるのか?」も考えることが大切です。もし十分な動線幅が確保できない場合は、サイズを小さくした家具を選ばれたり、そもそも本当にこの家具がサロンに必要なのか?他の家具では代用できないのか?(ex.ソファではなくチェアでも良いのでは?そんなに大きなテーブルが本当に必要なのか?)と再検討されることをおすすめします。

2・配色で心地よい空間をデザイン

リラックスできるサロン空間を目指すなら、インテリアの配色にもこだわりましょう。ベージュ、ブラウン、グレー、アイボリーなどのアースカラーを基調にして、インテリアカラーを絞ってまとめると統一感と落ち着き感が生まれます。


アクセントカラーとしてビビットな色を加えることもサロンインテリアを印象的なものにします。でもその一方で視覚的な刺激が強く疲れやストレスを感じさせてしまったり、空間に圧迫感が生じることもあります。アクセントカラーはクッションカバーやアート小物にとどめ、その割合は全体の10%程度にすることでインテリアカラーの調和がとれて、リラックス感のある空間となります。


また意外と見落としがちなのは、陳列した商材のパッケージやポスターの色もインテリアカラーの一つとなります。色数の多さは空間をごちゃついて見せると共に、雑多な視覚情報として脳を疲れさせます。


商材パッケージやポスターをインテリアカラーに馴染むものだけにすることは現実的にできませんが、例えば①ディスプレイ棚などの什器やフレームを同一カラーや素材のものでまとめる。②比較的色が少ないゾーンに配置する。③似た色調のものでまとめ、グラデーションにして並べる。④スポットライトで一つのモノ(一つの色)に視線を誘導して、他の色の存在を軽減させる。といった工夫により、空間全体のインテリアカラーの統一感を保つことができます。

3・リラックスを促す間接照明を活用する

照明は空間の雰囲気を大きく左右します。リラックスできるサロン空間には、間接照明が欠かせません。天井照明だけでなく、壁や床に配置した間接照明を活用することで、柔らかく包み込まれるような温かみのある空間を演出できます。また間接照明による光の陰影は、空間に広がりを感じさせる効果もあります。

照明の色(暖色系の電球色や温白色、そして青白くすっきりした昼白色や昼光色)は好みが分かれる部分ですが、リラックス効果が高いのは断然電球色です。電球色は肌のトーンを柔らかく見せ、木材やテラコッタなどの自然素材が映えます。また電球色の空間では人との距離が近く感じられ、会話や交流をしやすい雰囲気にもなります。

以上の理由から、サロン空間には電球色をおすすめします。色の再現性や作業のしやすさが求められるネイルサロンには、ベースの照明に電球色を使用し手元は昼白色のデスクライトで照らすのが理想的です。

4・観葉植物やアロマでリフレッシュ空間をプラス

インテリアに観葉植物を取り入れることで、空間が明るくなり自然なリラックス効果を得られます。カウンターや待合スペース・施術ルームに植物を配置するだけで、ナチュラルで心地よい雰囲気生まれます。


とはいえ、サロン空間は日中はカーテンを閉めて自然光が入れにくいことが多く、植物が育てにくい環境だったり、育てるのが苦手な方もいらっしゃるかと思います。その場合はフェイクグリーンを置くのも一つの方法です。ただしフェイクグリーンは100均一などの安価なものではなく、質の良いものを選びましょう。また色が褪せたり汚れたりした際は、ためらわずに廃棄して新しいものに交換することを大切です。


アロマなどの優しい香りは、嗅覚を通じてお客様の心と身体をリラックスへと導きます。しかし最近では香りに敏感な方も多く、アロマの香りでもストレスに感じられる場合があります。自然由来で刺激が少ない香り(ラベンダーなど)を選び、低濃度で香らせることで香りの刺激を和らげることができます。またいくら良い香りといっても、定期的な換気によって空気を入れ替えすることが重要です。

5・ケーブルや小物の収納で清潔感をキープ

サロンの快適さを保つには、細かな配慮も欠かせません。施術に必要なケーブルや機材・リモコンなどは、お客様には見えないように整理整頓しましょう。


たとえば配線カバーを使ってケーブルで隠す・引き出し付きのキャビネットやボックスに小物を収納する・施術で使用するワゴンも、施術前の明るい室内ではお客様から見えにくいコーナーに設置することで、空間がスッキリとしてサロン全体の印象が高まります。


清潔感のある空間は、お客様に施術への「安心感」と「信頼感」を与え、「丁寧なおもてなし」を感じてもらえる重要なポイントです。

6・お客様の動きに合わせた視点・視線を意識する

お客様目線は頭の中で考えるだけでは、なかなか理解しにくいものです。特に自分が見慣れたサロン空間では、気が付かない点も多いでしょう。またお客様は目にしたものに何か違和感を感じられたとしても、それを口にされることは少ないものです。

そのために実際にお客様の動きをなぞりながら「何が見えているのか?」という視点を体感することは大切です。


さらに視線は空間の遠くに届くほど、空間全体の開放感が増します。特に室内に入った瞬間、そしてお客様がソファなどに座られた時に、視線の先を遮るような大きな家具が配置されていないか?などを確認することは重要です。

7・お客様のプライバシーを守る

サロンはお客様は自分の悩みやコンプレックスを明らかにする空間です。施術中は、服を脱ぎ肌を見せる場所でもあります。


施術中には他の人は入ってこないとわかっていても、玄関ドアから施術ベッドが丸見えの配置ではお客様は落ち着かないでしょう。また室外の物音が聞こえ過ぎるのも、心が休まりません。


施術室を完全に仕切るのが難しい場合も多いと思いますが、施術ベッドの配置や向きには十分に配慮してください。


さらにお客様はご自分のバッグなどのお持ち物が近くにないと不安に感じることが多いものです。(ロッカーなど鍵をかけて保管する場合は別ですが)バック置きやアクセサリートレイは、施術スペース内に置くようにしましょう。


まとめ

お客様が心からリラックスできるサロン空間を作るためには、細やかな工夫と配慮が欠かせません。ちょっとしたレイアウトの工夫や色づかい・照明の選び方まで、おもてなしの心が伝わる空間作りがお客様の「また来たい」という気持ちを引き出します。サロンが訪れるたびにホッとできる特別な場所であるよう、ぜひ今日から少しずつ改善を取り入れてみてください。

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