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この記事はココティエが手掛けたサロン空間について、実例紹介ページでは書ききれなかったインテリアの工夫やコツを詳しくひも解く内容となっております。今回のサロン空間実例は大阪・大東市・リラクゼーションサロン・Hello Good Day!様です。
クライアント様は男性セラピスト様。サロンのメインのお客様は女性なので、サロンインテリアは女性に喜んでいただけるものにしたい。でも施術者が男性なので、あまりにも女性ぽい空間だとお客様にもご自身にもギャップが生じてしまうのは避けたい。
そんなクライアント様のご要望を踏まえて、サロンのインテリアカラー選定をさせていただきました。
時代の流れはトランスジェンダーですが、やはり女性ぽいイメージがある色ってありますよね。明るく白を多く混ぜたソフトな色調の暖色系=ピンクやラベンダー色あたりが女性をイメージするインテリアカラーのテッパンだと思います。
一方男性ぽいイメージのある色は、色が濃くハッキリとした青や緑などの寒色系、そして黒や濃いブラウンあたりでしょうか。
女性過ぎず男性過ぎない色・・・つまり中性的(ユニセックス)な色が、今回のご要望に添うインテリアカラーであると判断しました。そして中性的(ユニセックス)なイメージがある色は、無彩色。オフホワイト~ベージュ~グレーなどのベーシックな色の濃淡でカラーコーディネートしたサロンインテリアをご提案させていただきました。
実際に出来上がったサロン空間はこちら↓
待合&施術チェア側の空間は、アクセントクロスは濃い目の輸入壁紙のベージュの輸入壁紙。(rasch ラッシュ / 633573 )フロアはオフホワイトのソフトなマーブル模様のフロアタイル。(サンゲツ/ターラグレー・IS-1063)マッサージチェアはグレージュの合皮張地。(シンコール/L-8643)カーテンはざっくりとした生地感のソフトグレーです。(びっくりカーテン/フォーシーズンナチュラル ピタヤグレー)
施術ベッド空間は、アクセントクロスはベージュのライムストーン調の輸入壁紙。(rasch ラッシュ / 426014 )フロアはオフホワイトのカーペットタイル(サンゲツ/NT-367)バンブーブラインドはクリー系ホワイト(びっくりカーテン/popola2 ・スワンホワイト)
地味色のインテリアカラーだと貧相なインテリアになる!?
このように色味の無い無彩色そして自然素材の明るいブラウン系の色でカラーコーディネートしたサロン空間ですが、このサロンインテリアに決定するまでは何度も打ち合わせを重ねました。
クライアント様的にはジャパンディ(和風×北欧のインテリアティスト)で空間をコーディネートするのはOKだけど、インテリアに使う色がどれも地味めのモノなのが気になるご様子。
シャンデリアなどの華やかなインテリアアイテムも使わず。こんな地味色トーンのサロンで非日常感や高級感を味わっていただけるのか?貧相な雰囲気に仕上がってしまうのでは?とご心配されておられました。
そこで私が地味色コーデのインテリア実例としてご提示したのは、オーストラリアのメルボルン発の高級スキンケアブランド・Aesop (イソップ)の店舗内装画像。
インテリアカラーはベージュ系やグレー系の無彩色で、華やかな色味は一切使われていません。それでも高級感はありますよね!
セレブ御用達のラグジュアリースパ・CAL-A VIE HEALTH SPA RESORT[カル・ア・ヴィー・ヘルス・スパ・リゾート]も、使われているインテリアカラーをベージュトーンの決して華やかカラーではないものばかり。でもその高級感や非日常感はため息ものです。
これらの内装を見られたことで、実際にクライアント様も色に関する疑問や不安が一掃されました。
まとめ
色は確かに空間全体の雰囲気に大きく作用します。同じ空間でもピンク系のカーテンやインテリア小物を使えば女性らしいイメージに、青系のインテリアなら男性らしい空間に簡単に仕上がりますものね。
でも反面、面白みのないどこでもあるような印象もありませんか?また今のサロンインテリアのトレンドから見ても、パッと目を惹く華やかな色やピカピカのゴールドづかいはちょっとオールドファッション感が否めません。
空間は色だけではなくデザインや素材・光の陰影など様々の要素のバランスやコーディネートによって、全体の雰囲気やイメージは作り出されます。短絡的なカラーイメージだけに頼ったインテリアコーディネートから脱却していきたいですよね!
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